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【意味がわかると怖い話】押し車のお婆さん

同じ部活のK山

これは私が高校生の時に体験した話です。
その頃私はバスケ部に所属していて、その部には同じ中学から進学したK山という同級生がいました。

彼は、普段はおとなしい性格ながら、190cmを超える身長とパワフルなプレーで1年生の頃からレギュラーとして活躍していました。
2年生にあがってからは私も選手に選ばれ、試合でもそこそこ活躍していました。

そんな彼とは学校外でも仲がよく、部活のない日はよく一緒に遊んでいました。
2年生の夏休みに入り、私たちは朝から日が暮れるまで部活に明け暮れていました。

部活帰りの道

そんなある日のことでした。
部活が終わる頃にはすでに暗く、私はK山と最寄りの駅から家まで歩いていました。

私たちの家は遠く、普段は自転車で通っていましたが、その日はK山の自転車が盗難にあってしまい、私たちは歩いて帰っていました。
最初はどうすれば部全体のレベルが上がるのかなどを話していましたが、途中からどうでもいい話に変わっていました。

そんな他愛もないことを話していた時でした。
急にK山が突然誰かから肩を叩かれ、後ろを振り返ったのです。

K山の少し後ろには押し車を握った、小さなお婆さんが立っていたのです。
腰はブーメランのように曲がっていましたが、まっすぐに立っても150cmに満たないくらいの大きさでした。

暗い道でしたので少し驚きましたが、そのお婆さんはニコニコしながら、「驚かせてしまってごめんね」と言いました。

そのお婆さんは道に迷っていたらしく、「○丁目に出るにはどうすればいいのか」と私たちに聞きました。
奇遇にもそこは私たちの家の近くだったため、近くまで一緒に行くことにしました。

お婆さんの歩くペースはゆっくりで、帰るのがさらに遅くなるかと思っていた時でした。
一台の車がクラクションを鳴らして私たちの前で止まりました。

中から一人の女性が出てきて「こんなところにいたの?探したのよ!」とお婆さんに言いました。
どうやら家族の方らしく、その女性は私たちに頭を下げるとお婆さんを乗せて去っていきました。

帰りが遅くならなくて済んだなと私がK山に話しかけると、彼は青ざめた顔をして早く帰ろうと足早に歩き始めたのでした。

next>なぜK山は青ざめていた?

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