新興宗教に入信した同僚の友人
会社の同僚であるT村と飲んでいる時でした。
T村の知り合いが新興宗教に入信して、自分にも勧めてくると言うのです。
話を聞く限り、とても怪しく「今からでも遅くないからすぐにその宗教を抜けろ」と言っても聞かないそうです。
毎週毎週入信しろとしつこく、どうしようもなかったので無視していると、友人は「なら一度その集会に来てほしい、それでお前が入信しないならおれも脱会する」と言ってきたそうです。
それで、仕方なく次の週末にその集会に参加しなければいけなくなったそうです。
バーベキューで出された肉
T村が集会に参加した次の週の金曜日に、私と彼は飲みにいき、「どうだったのか?」と聞きました。
すると、T村の同僚も宗教を抜けたことを話し始めました。
集会での教祖の話を聞いたところ、やはりこの宗教は危ないと感じたらしく、その夜に友人を説得して脱会させたそうです。
その集会で唯一よかったのは食事でバーベキューが行われたことだそうです。
そこで出された肉は何の肉かはわからず恐る恐る口をつけてみたそうですが、食べてみたらとてもおいしかったらしく、それだけはよかったと言っていました。
「最初は人の肉なんじゃないか?って思ったけど、食べてみたら違って、脂も乗ってるのにどんどんいけるんだよ。本当に何の肉だったんだろうか?」
とT村はその肉のことを思い出し、うっとりとして言いました。
それを聞いた私は
「それが食べたいからって入信するなよ」
と返し、2人で笑いました。
その日は終電まで二人で飲んで家に帰りました。
家に帰ってお風呂に使っていると、私はあることに気がついて、鳥肌が止まらなくなったのです。
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